人員配置の効率化とコストを抑えた警備強化を実現

セコムは、AIを活用して警戒監視や受付業務などを行うセキュリティシステム「バーチャル警備システム」を販売する。現実空間を映しこむディスプレイ一体型ミラー上に3Dモデルとして表示したバーチャルキャラクター「バーチャル警備員」が常駐警備サービスを提供するもの。人員配置の効率化とコストを抑えた警備強化を支援する。

同サービスでは、「バーチャル警備システム」の監視卓から最大3台の「バーチャル警備員」(男性「衛(まもる)」・女性「愛(あい)」)を管理できる。「バーチャル警備員」は、目配せなどにより存在感を発揮しつつ周囲の警戒・監視を行い、犯罪抑止効果を発揮。内部にカメラやモーションセンサーなど各種センサーを搭載し、AI解析によって近づいた人への声掛けを行う。映像や音声によって急病人の発生などの緊急事態を認識した場合は、施設内の防災センターのモニタリングダッシュボード(監視用アプリ)に自動で通報する。

また、来訪者に話しかけられると、AIが音声認識し、ユーザーによって設定された対話シナリオに沿って自律的に受付業務を行う。案内に必要な地図などの画像の表示も可能。必要時には、モニタリングダッシュボードから常駐警備員が遠隔で通話して応対できる。オプションとして、顔認証システムと連携させた来訪者の案内や、サーマルカメラによる検温の要請も可能。

同サービスでは、管理システムのクラウド化により、各種設定の更新をいつでも容易に行える。災害発生時には、ミラーディスプレイへの避難経路表示なども可能。

ディスプレイ一体型ミラーの筺体サイズは、幅90×奥行き100×高さ190センチメートル。設置スペースは、幅120×奥行き180センチメートル。設置条件として、電源容量1500ワット、インターネット環境(LTE・5G・無線LAN・有線LAN)が必要。

「バーチャル警備システム」一式のレンタル価格(月額・税抜)は、エッジ筐体1台のみの場合が35万円、2台セットが65万円、3台セットが95万円。初期設定費は100万円。そのほか、オプションの発熱検知連携が1台1万円、顔認証連携が1台8万円。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部