通信途絶前に位置を自動通知


「ココダヨ」は世界初となる、防災用位置情報自動通知サービスを搭載したスマートフォン用のアプリ。あらかじめ家族や親しい友人などグループを登録しておけば、平時からメンバーのGPS位置情報が定期的に同アプリのサーバーに蓄積される。緊急地震速報など災害発生時に警報が発令された場合には、自動的に登録しておいたメンバーの災害直前の位置情報がメールやSMSなどで相互通知される仕組みだ。災害が発生する直前に情報が送信されるため、発生後に通信が困難になる前にメンバーの居場所を確認できるという。 


MM総研の調べでは2011年の東日本大震災では、通話やメールで通信を試みたがまったくつながらなかった人は60.8%、多少つながりにくかった人が29.8%、問題なくつながったのは9.4%に過ぎなかったという。一方、災害時に家族間の安否確認や位置情報を確認したいというニーズは高かったが、スマートフォンなどによる安否確認システムでは災害時に通信が途絶した場合に利用が困難になる可能性は高く、素早い安否確認や位置情報把握できるサービスの実現が求められていた。 

同アプリはその後の安否確認のシステムも備え、「助けて」「困った」「無事」といったメンバーの状況をワンクリックで送信でき、「無事」ではないメンバーが1人でもいた場合はホーム画面が赤で表示され、全員が「無事」になると緑色に戻る。メンバーは最大4人まで登録可能で、最大5人で位置情報を共有できる。平時においては、帰りの遅い家族の場所や、徘徊などの心配があるシルバー世代の家族の居場所を探す場合にも効果的だという。

2016年3月までトライアルキャンペーンとして無料提供する。その後は個人向けで月額100円~200円程度、法人向けが月額300円~500円を想定。今後3年間で1500万人以上のユーザ数を目指す。

開発元:株式会社ゼネテック(☎03-3357-3044)