住民・社員の危機意識が高まる

凸 版印刷株式会社は、スマートフォンを用いて立体感・臨場感あふれる3D空間を体験できる同社開発の「VRscope®(ヴィアールスコープ)」を防災に応 用した、防災訓練支援サービス「VRscope for ハザード」を開始した。自治体の水害ハザードマップと連動させ、想定される浸水状態になった地域の被災状況をバーチャルリアリティ(VR)映像により仮想 体験できる。自治体の防災イベントや小中学校の防災教育用途として、2015年11月下旬より提供を開始している。

「VRscope」 は、スマートフォンに配信した360度パノラマの動画や静止画コンテンツを、同社が独自開発した専用のビューアにセットして鑑賞することで、立体感・臨場 感にあふれる空間の中で仮想体験できる。これを応用した「VRscopefor ハザード」では、津波や高潮、豪雨による洪水などが発生した際に想定される水害を、実際の映像に重ねて見ることができる。居住地域が被災した状況を仮想体 験することで、水害の被害レベルが実感でき、避難所の確認、避難ルートの検討などを促進する。具体的には、ハザードマップに配置された専用マーカーをス マートフォンで読み込むことで、各地点のVR映像を表示。コンテンツの制作(360度カメラでの撮影、浸水状況のグラフィック制作など)と年間を通じたコ ンテンツの配信を行う。

コ ンテンツは同社が管理・運営するクラウドサーバから提供するため、従来必要とされていた専用アプリの開発や個別の配信環境の構築が不要。導入負荷を大幅に 削減することができる。価格は基本料金が60万円/年(※登録地点は20地点まで)で、VRコンテンツ制作費が約100万円から。

問い合わせ先:凸版印刷株式会社(☎03-5840-3425)