2015/07/10
C+Bousai vol3
史上最悪の洪水に備える
長沼を襲った災害
戌の満水における長沼の被害状況は死者168人、流壊家屋は294戸と記録されている。最高浸水高は5m近くに及び、千曲川からあふれ出た水が、町全体を飲み込んだ。当時の長沼地区の人口がどのくらいだったのか、正確な数字は残っていないが、農村地帯だったことを考えると、地区内の大半の家屋が被災したことが予想される。今では長野県と新潟県をつなぐ国道18号線沿いに宅地開発が進み、地区内には、2500人以上の人々が暮らす。今年3月に開通した北陸新幹線も国道18号に並行して走っている。
昭和16(1941)年にはこの地を震源とする大地震も発生した。近年では、昭和58(1983)年に、台風に伴う大雨で、千曲川にかかる小布施橋の上流左岸で、増水した水が一時的に堤防を越える事態が発生。この時の教訓から、地区では毎年1回は、防災訓練を行うことを決め、土のう積訓練や避難訓練を繰り返し実施してきた。
こうした状況に対し、国は2002年までに堤防の補強工事を実施。しかし、地区内には幅1km近くもある河川の幅が一気に200数十mに縮まる狭さく部があるなど、依然として、豪雨災害などのリスクは高い。
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