2023/04/28
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/4/10発生の、米国・酪農場で爆発、火災
乳牛の小屋から糞尿を取り除く装置が過熱したか、または装置から出火するなどして、糞尿から発生したメタンに着火した可能性。事故直前、搾乳作業で乳牛が集められていたため乳牛への被害が拡大し、約18,000頭が焼死
2023/4/16発生の、新潟・化学工場のカーバイド製造設備で火災
合成ゴムや半導体原料などを製造している工場での設備の火災。何かの原因でカーバイド製造設備の計装機器から出火した可能性
(下記2023/4/19発生の火災と同一の工場での火災)
2023/4/17発生の、広島・大学の研究室で実験中に化学薬品が爆発
大学の理学部での実験中の事故。大学院生が1名で、カリウムやアンモニウムを使用した実験をしており、実験に使用したビーカをエタノールで洗浄していた際に反応が起きた可能性。同大学院生1名が顔や右目にやけどを負うなどして中等症
2023/4/18発生の、中国・病院で改装工事中に火災
総合病院の改装工事中の病棟で、作業で出た火花で塗料の溶剤に着火した可能性。入院患者、患者の家族、看護師など計29名が死亡、3名が重体、18名が重症となった。消防設備の不備があった可能性があり、当局が病院幹部や工事関係者ら12名の身柄を拘束した
2023/4/19発生の、新潟・化学工場の可燃性ガス製造設備で火災
可燃性ガス製造設備付帯の排水溝に可燃性ガスが滞留し、何かの原因で着火した可能性。工場内で作業中であった協力会社作業員1名が髪を焦がすなどして軽傷
(上記2023/4/16発生の火災と同一の工場での火災)
2023/4/20発生の、石川・繊維工場で機械から火災
レースの加工などを行う工場での火災。電気系統の不具合で機械から出火した可能性
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方