2024/02/25
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/2/7発生の、高知・小学校での液体窒素を使用した実験で児童が凍傷
市が企画した特別授業で、講師として大学の教員を招き、液体窒素を小学校の体育館の床に撒いて気化する様子を観察するなどの実験を行った。小学校計4校で計33名の児童に肌の痛み、赤みなどの症状が出た。うち3名が病院を受診して軽度の凍傷と診断された。実験に対する安全対策が不足していた可能性
2024/2/9発生の、福井・セメント工場でベルトコンベアの火災
セメントを製造する際に燃料として使用するタイヤチップを焼却炉に運搬するために使用しているベルトコンベアの火災。工場では、2023/11に同じ場所で火災が起きていた
2024/2/10発生の、北海道・交番の解体工事現場で一酸化炭素中毒
建替のため解体作業中の交番での一酸化炭素中毒。交番にシートをかけた状態で発電機を使用して作業をしており、換気不足により交番内に一酸化炭素が滞留した可能性。作業員5名が頭痛や吐気で病院に搬送された
2024/2/13発生の、宮城・防水工事中のマンションの屋上で火災
マンションは防水工事中で、当日も夕刻まで業者が作業をしていた。使用していた塗料や硬化剤などが凝固しないよう、電源が入った電熱シートの上に置かれており、塗料や硬化剤の発火または電熱シートの過熱により出火した可能性
2024/2/15発生の、大分・トンネル新設工事現場で発破準備中に火薬類が爆発
岩盤の掘削のため発破の準備をしていたが、火薬類への電気による点火前に何かの原因で火薬類が爆発した可能性。作業員1名が足に重傷
2024/2/15発生の、米国・天然ガストラックのCNGタンクが火災、爆発
トラックは車両の両側に積載したボンベ内の圧縮天然ガスを燃料としており、何かの原因で漏洩したガスに着火するなどした可能性。消防士9名が負傷し、うち2名が重傷を負った
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/20
-
永野芽郁と田中圭の報道から考える広告リスクタレントの不倫疑惑
「不倫報道で契約解除」は企業の広告・広報担当者にとって決して珍しい判断ではなくなりました。特に「B to C」企業は世間の空気に過敏にならざるを得ない構造があります。永野芽郁さんと田中圭さんという人気俳優による不倫報道が世間をにぎわせています。企業にとって本質的に問われるべきは、タレントの私生活そのものではなく「報道によって自社ブランドが受けるリスクをどう評価し、どう備えていたか」という事前準備と、報道後のブレない対応です。本稿では、広告タレント起用のリスクに対して、企業が準備しておくべきこと、そして“報道された時”にどう判断すべきかを整理します。
2025/05/20
-
-
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方