2024/03/09
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/2/19発生の、兵庫・樹脂工場のタンクから水酸化ナトリウム水溶液が漏洩
屋内タンクから水酸化ナトリウム水溶液約500Lが漏洩して、工場の敷地内に流出。消防が除去作業を行い、約1時間15分後に終了した
2024/2/24発生の、福島・ガソリンスタンドでガソリンと軽油が誤混入した燃料を販売
ガソリンのタンクに軽油、軽油のタンクにガソリンが誤混入。燃料輸送会社がガソリンと軽油のタンクを誤って荷卸した可能性。2/24-26の3日間で、計338台に誤混入があったガソリンや軽油を販売しており、スタンドが該当する客に同店に連絡をするように呼びかけた
2024/2/25発生の、鹿児島・廃棄物リサイクル中間処理施設で廃棄物の火災
金属などの廃棄物の分別を行う施設での火災。約40時間後に鎮火したが、施設約1,800平方mが全焼。山積みにされた金属スクラップなどを重機で崩しながら消火を行うなどしたため、消火活動が難航。現場が山間部で消火用水の確保が難しかったことなどから、協定に基づき、生コンクリート製造業者のコンクリートミキサ車が給水の支援を行った
2024/2/26発生の、愛知・港の産業廃棄物置場で金属スクラップの火災
輸出用の金属スクラップの一時保管場所での火災。大量の金属スクラップが野積みされており、重機で崩しながら消火を行うなどしたため、消火活動は難航し、約23時間後に鎮火
2024/2/26発生の、兵庫・金属加工工場で乾燥炉の火災
熱風を循環させる大型乾燥炉から出火した可能性
2024/2/28発生の、富山・運送会社の自動車整備工場で溶接作業中に衣服に着火
従業員が車の部品の溶接をしていた際に、溶接で出た火花で衣服に着火した可能性。従業員1名が全身やけどで重傷となり、病院に搬送された
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
入居ビルの耐震性から考える初動対策退避場所への移動を踏まえたマニュアル作成
押入れ産業は、「大地震時の初動マニュアル」を完成させた。リスクの把握からスタートし、現実的かつ実践的な災害対策を模索。ビルの耐震性を踏まえて2つの避難パターンを盛り込んだ。防災備蓄品を整備し、各種訓練を実施。社内説明会を繰り返し開催し、防災意識の向上に取り組むなど着実な進展をみせている。
2025/06/13
-
「保険」の枠を超え災害対応の高度化をけん引
東京海上グループが掲げる「防災・減災ソリューション」を担う事業会社。災害対応のあらゆるフェーズと原因に一気通貫の付加価値を提供するとし、サプライチェーンリスクの可視化など、すでに複数のサービス提供を開始しています。事業スタートの背景、アプローチの特徴や強み、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/06/11
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/06/10
-
その瞬間、あなたは動けますか? 全社を挙げた防災プロジェクトが始動
遠州鉄道株式会社総務部防災担当課長の吉澤弘典は、全社的なAI活用の模索が進む中で、社員の防災意識をより実践的かつ自分ごととして考えさせるための手段として訓練用のAIプロンプトを考案した。その効果は如何に!
2025/06/10
-
-
緊迫のカシミール軍事衝突の背景と核リスク
4月22日にインド北部のカシミール地方で起こったテロ事件を受け、インドは5月7日にパキスタン領内にあるテロリストの施設を攻撃したと発表した。パキスタン軍は報復として、インド軍の複数の軍事施設などを攻撃。双方の軍事行動は拡大した。なぜ、インドとパキスタンは軍事衝突を起こしたのか。核兵器を保有する両国の衝突で懸念されたのは核リスクの高まりだ。両国に詳しい防衛省防衛研究所の主任研究官である栗田真広氏に聞いた。
2025/06/09
-
危険国で事業展開を可能にするリスク管理
世界各国で石油、化学、発電などのプラント建設を手がける東洋エンジニアリング(千葉市美浜区、細井栄治取締役社長)。グローバルに事業を展開する同社では、従業員の安全を最優先に考え、厳格な安全管理体制を整えている。2021年、過去に従業員を失った経験から設置した海外安全対策室を発展的に解消し、危機管理室を設立。ハード、ソフト対策の両面から従業員を守るため、日夜、注力している。
2025/06/06
-
福祉施設の使命を果たすためのBCPを地域ぐるみで展開災害に強い人づくりが社会を変える
栃木県の社会福祉法人パステルは、利用者約430人の安全確保と福祉避難所としての使命、そして災害後も途切れない雇用責任を果たすため、現在BCP改革を本格的に推進している。グループホームや障害者支援施設、障害児通所支援事業所、さらには桑畑・レストラン・工房・農園などといった多機能型事業所を抱え、地域ぐるみで「働く・暮らす・つながる」を支えてきた同法人にとって、BCPは“災害に強い人づくり”を軸にした次の挑戦となっている。
2025/06/06
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/06/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方