2024/03/13
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/2/27発生の、新潟・橋梁修繕工事中に一酸化炭素中毒
作業員2名が橋梁修繕工事のため、粉塵の飛散を防止するシートに囲まれた橋の下の空間で発電機を使用して雨水排水管の切断作業を行っていた。換気不足により、空間内に一酸化炭素が滞留した可能性。2名は体調不良となり、うち1名が病院に搬送されて入院した
2024/3/3発生の、三重・養鶏場の鶏舎で火災
採卵用の鶏約22万羽を飼育する養鶏場での火災。鶏舎2棟計約3,600平方mが全焼し、うち1棟で飼育されていた鶏約5万羽が焼死。もう1棟には鶏はおらず、工事業者が溶接作業を行っていた。溶接で出た火花が飛ぶなどして、鶏舎に着火した可能性
2024/3/4発生の、米国・電子タバコ卸売会社の倉庫でブタンガスの爆発、火災
倉庫には長さ30-45cm、重さ4.5-6.7kgのブタンガスボンベが大量に保管されていた。また、大量の亜酸化窒素ガスボンベや、リチウムイオン電池が入った10万本以上の電子たばこ器具が保管されていた。何かの原因でブタンガスに着火し、大量のガスボンベやリチウムイオン電池に延焼するなどして被害が拡大した可能性
2024/3/4発生の、静岡・完全人工光型植物工場でLEDライトの火災
2024/1に稼働開始した、LEDライトの光でレタスの栽培をする工場での火災。何かの原因で独自開発のレタス栽培用LEDの電気系統から出火した可能性
2024/3/5発生の、福島・ガソリンスタンドでガソリンが誤混入した灯油を販売
3/5の12時頃に、タンクローリから誤ってガソリンを灯油のタンクに荷卸した可能性。3/5の12時から3/7の19時までの間に、誤混入があった灯油計約2,000Lを88名に販売した
2024/3/6発生の、神奈川・農業用水路トンネル内の補修工事中に有機溶剤中毒
農業用水路のトンネルの老朽化に伴う補修工事中、トンネル内の補強用の鋼板に錆止め剤を塗装中に起きた事故。塗料の希釈に有機溶剤を使用しており、有機溶剤中毒が起きた可能性。現場には複数の送風機が設置され、作業員はマスクを着用して作業を行っていた
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
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- 東京・物流倉庫で火災など
- 神奈川・農業用水路トンネル内の補修工事中に有機溶剤中毒など
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調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
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工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
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