2024/11/08
防災・危機管理ニュース
雑誌の原稿や写真撮影を請け負うフリーランスのライターらへの原稿料などを著しく低く定めたとして、公正取引委員会が近く下請法違反(買いたたき)で、出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)と同社子会社に再発防止などを勧告する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。
子会社は雑誌「レタスクラブ」などの出版を手掛ける「KADOKAWA LifeDesign」(同)。
関係者によると、KADOKAWA側は2023年1月、レタスクラブの記事を執筆するライターや写真を撮影するカメラマンら下請け業者に対し、同誌4月号の掲載分から原稿料などの引き下げを一方的に通告した。フリーランスを含む20以上の業者が対象になった。
KADOKAWA側は利益の確保を図ろうとしたとされる。一方、立場の弱いライターらは仕事を失う懸念もあり、KADOKAWA側の要求を受け入れざるを得なかったとみられる。KADOKAWA側は勧告を受け、不当に引き下げた分の代金を支払うことになり、総額は数百万円に上る可能性がある。
組織に属さず働くフリーランスの保護を巡っては、契約内容の明示を義務付けることなどを盛り込んだ新法が今月1日に施行された。ただ、今回の違反は施行前の事案のため、下請法が適用された。(了)
ニュース提供(時事通信 2024/11/08-10:25)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/28
-
-
-
-
-
月刊BCPリーダーズ2025年上半期事例集【永久保存版】
リスク対策.comは「月刊BCPリーダーズダイジェスト2025年上半期事例集」を発行しました。防災・BCP、リスクマネジメントに取り組む12社の事例を紹介しています。危機管理の実践イメージをつかむため、また昨今のリスク対策の動向をつかむための情報源としてお役立てください。
2025/10/24
-
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方