2024/11/19
防災・危機管理ニュース
農林水産省は19日、2024年産米の全国の作況指数(平年=100)について、10月25日時点で「平年並み」の101だったと発表した。前月調査から1ポイントの低下。9月以降の猛暑や台風が響き、特に九州の産地を中心に前月から作況が悪化した。
作況指数は10アール当たりの平年収穫量に対する予想収穫量の比率。都道府県別では熊本が「やや良」の102、宮崎と鹿児島は「やや不良」の97にそれぞれ下がった。一方、地域別で見ると、米どころの北海道や東北、北陸の指数は前月と変わらなかった。
主食用米の予想収穫量は679万2000トンで、前月調査から4万1000トン下方修正された。ただ、おおむね天候に恵まれたため、23年産比で18万2000トン増え、6年ぶりに前年を上回る見込みだ。
同時発表された10月の相対取引価格(全銘柄平均、玄米60キログラム当たり)は2万3820円。前月から1120円上がり、2カ月連続で過去最高となった。相対取引価格はコメを集荷する全国農業協同組合連合会(JA全農)などと、卸売業者との間の取引価格。店頭でコメが品薄になった今夏以降、業者間でコメを確保しようとする競争が続き、価格上昇につながった。
〔写真説明〕稲刈り間近の稲穂=9月11日、宮城県大崎市
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方