2025/01/16
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】ジョー・バイデン米大統領は15日、ホワイトハウスで退任演説を行った。20日のトランプ政権発足を前に、ごく一部の超富裕層に権限が集中する「少数独裁が形成されつつある」と警告。SNS運営などに当たるハイテク産業と統治側が結託すれば、誤情報や偽情報による権力の乱用を許すとし、「こうした勢力に立ち向かう必要がある」と国民に訴えた。
約17分間の演説でバイデン氏は、軍産複合体による支配の危険性を唱えたアイゼンハワー元大統領の退任演説に言及。人工知能(AI)開発を含む「ハイテク産業複合体」の台頭が「同様の脅威をもたらす可能性がある」と指摘した。イーロン・マスク氏ら企業幹部が、トランプ次期大統領を過剰に擁護したり、トランプ氏批判を避けたりする風潮が強まっていることに危機感を示した格好だ。
また、2021年の就任後4年間で、新型コロナ不況から経済を立て直し、銃規制や環境保護、中間層の底上げに努めた実績を誇示。トランプ氏の復権後はこうした取り組みが後退し、「極端な富と権力が民主主義や基本的権利、自由、公平な機会を脅かす」と懸念を表明した。有権者には「疲れ果て、幻滅させられても、民主主義のプロセスに関与し続けなければならない」と呼び掛けた。
〔写真説明〕15日、ホワイトハウスで退任演説を行うバイデン米大統領(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 米国
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方