2025/12/22
防災・危機管理ニュース
H3ロケットによる政府衛星の打ち上げは、来年度に少なくとも5機が予定されている。安全保障や科学探査など衛星の種類も多岐にわたっており、今回の失敗により、日本の宇宙開発利用はさまざまな方面で停滞を強いられる見込みだ。
現在、改訂作業中の政府の宇宙基本計画工程表案では、来年度にH3ロケットの最も低価格な形態の試験機のほか、新型宇宙ステーション補給機(HTV―X)の2号機、宇宙ごみ(デブリ)などを追跡する宇宙領域把握(SDA)や、情報収集など安全保障関連の衛星も予定されている。
中には、火星衛星探査計画(MMX)の探査機のように、打ち上げ時期が限られているものもあり、遅れが生じれば計画全体の見直しを迫られる恐れもある。
H3は2023年3月の初号機で失敗。原因の究明と対策を進め、約1年後に2号機の打ち上げに成功した。この間は先代ロケットのH2Aが並行して運用されていたが、今年6月の50号機を最後に退役しているため、代替となる大型ロケットは現在存在しない。
政府の主力ロケットでは、小型の固体燃料ロケット「イプシロンS」も開発中だが、こちらも地上燃焼試験で2度にわたり爆発事故を起こし、打ち上げのめどが立っていない。当面の間、日本から宇宙へのアクセス手段が失われる状況が続くことになる。
〔写真説明〕新型宇宙ステーション補給機(HTV―X)を搭載し打ち上げられたH3ロケット7号機=10月26日、鹿児島県の種子島宇宙センター
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方