連載
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第10回:関係者招集:全員集まれればいいが.....
この連載は、事故や災害など突発的な危機が発生した際にどう対応すべきかを、架空の地域サッカークラブが危機に直面したというストーリーを通して、危機対応のポイントを分かりやすく紹介していきます。第10回は、状況変化に応じて対応方針を変える
2022/12/16
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高年齢労働者の安全と健康を確保する
高齢者の就業率は9年連続で前年より上昇しています。2020年には、15歳以上の就業者総数に占める高齢就業者の割合が過去最高となりました。この傾向は今後も続くと想定されますが、一方で高年齢労働者は筋力や敏捷性などの体力低下が考えられ、職場における安全配慮が重要です。高年齢労働者の雇用を健康経営の観点から考えます。
2022/12/14
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信頼関係を強化するために適切な投資を
個人情報保護は、年々、強化されてきている。こうした動きはアメリカをはじめ、多くの国で法律上の規制強化という形で進んでいる。そのため、個人情報に対応できないことは、情報漏洩などでの罰金が、多額さだけでなく、組織の名声などといった無形資産に与える影響の大きさから考えても大きなリスクとなる。持続可能で拡張性のあるデータ保護・プライバシー対策プログラムを構築することが、より一層求められている。こうしたプログラム構築においては、次のような基本的な考え方が必要となる 。
2022/12/14
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インフルエンサーの起用とESGコミュニケーション
どの企業も、広報活動において危機に陥ることなくスムーズにビジネス展開したいと願っていますが、現実は苦境に立たされる場面が少なくありません。広報の危機を解決するためには、適切なコミュニケーション戦略を駆使する必要があります。今回はESGコミュニケーションとインフルエンサーの起用をミックスすることが、意外にも企業の危機を回避することにつながった事例とそのポイントを解説します。
2022/12/13
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メディアと社会とワールドカップの盛り上がり
「ワールドカップサッカーが盛り上がっている」と表現されますが、その実像はどのようなものでしょうか。ある種の空気感に振りまわされ、感情を利用されないよう、認識しておきたいことがあります。それはスポーツに限らず、音楽、演劇、読書などすべての趣味においていえること。文化コンテンツとメディア、ビジネス、政治、社会の関係を考えます。
2022/12/12
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失敗体験から学んだことを次に生かす
初めての体験は、おうおうにしてうまくいかないもの。色とりどりのテントが織りなす魅力的な光景に惹かれて初の野宿にトライしたハルトでしたが、ワイルドな環境の中で過ごす心地よい一夜とはいきませんでした。ただし、失敗を検証して反省点を明確にすれば、それは新たな知恵となって次の登山につながります。ハルトの行動から学びます。
2022/12/08
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「自分らしさ」を重んじ「共感」する時代
広告、広報、営業、接客、人事、採用、経営層の発言――通常の企業活動がすべからく批評され、ときに炎上する時代。評判リスクは無視できないどころか、もはや重要テーマとなりました。これに対応するには、いまはどういう時代なのか、何が重んじられ何が疎まれるのかを知らなければなりません。共感社会をキーワードに、企業の評判リスクを取り巻く環境をひも解きます。
2022/12/06
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COP 27で言われた「ロス&ダメージ」って何?
2022年11月、エジプトのシャルム・エル・シェイクで国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が開催されました。台風、洪水、山火事、近年多発する気候変動による自然災害。特にアフリカの諸国での干ばつや国土の3分の1が水没し壊滅的な被害を引き起こしたパキスタン大規模洪水など、災害に脆弱な途上国での被害が深刻化しています。今回のCOP27では、こうした地球温暖化がもたらす途上国への被害支援に焦点が当てられました。一方、化石燃料削減への進展がみられず、先進諸国から批判も少なくない結果となりました。今回は、実際の会場や海外メディアで使われた英語を勉強していきましょう。
2022/12/04
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再発防止への本質を欠いたまま忘却か
旧統一教会問題に組織の違法性追及と被害者救済の流れが生まれ、安倍元首相暗殺事件をめぐる騒動も一時より沈静化したように見えます。ただ、一連の騒動が残した課題は多く、そもそも事件の疑問点はいまだ解明されていません。本質を欠いた議論でテロの再発防止はできるのか、このまま忘却してよいのか。暗殺現場を訪ねて考えたことを記します。
2022/11/29
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一般企業の目線でWeb3.0を徹底解説
Web3.0(ウェブスリー)というキーワードを頻繁に目にするようになってきました。ブロックチェーンを基盤とした分散型のインターネットとして新たに提唱された考え方ですが、なぜ多くの企業が注目しているのでしょうか? 今回から数回に分けて、ある企業を例に、web3.0の概念やこれによりもたらされる新たな機会を紹介していきましょう。
2022/11/26
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想定外なのか、甘く見たのか
美しさとノスタルジーが交錯する秋の山行。山好きにはたまらない季節ですが、標高が高い場所はこの時期すでに雪が降り、ふもとでも氷が張ります。快晴をねらって出発したハルトも思わぬ積雪に遭遇し、低体温症になりかけました。想定外のリスクに見舞われたのか、それともリスクを甘く見たのか。山小屋の主人のレクチャーから学びます。
2022/11/24
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BCP-DX/AIの入り口としての視覚化
BCPフェーズに入ると意思決定にかかる要素はより複雑化し、情報量も膨大になります。何を優先しどう動かすか、素早く適切に判断するのは至難。DX/AIが求められるのはそのためですが、ハードルが高すぎるとの声も多く聞きます。そこで役立つのがビジュアライゼーション、すなわち視覚化。BCP-DX/AIへの入り口として、視覚化の効果を考えます。
2022/11/22
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初冬の雪崩事故――11月の気象災害――
11月と言えば、秋と冬の接点である。雪崩はまだ少ないと思われるかもしれない。しかし、北海道の山や富士山など、緯度の高い地域や標高の高い山は、雪崩のシーズンに入っていることに注意しなければならない。
2022/11/19
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長く続いた品質不正を正すには?
最近のニュースからリスクマネジメントの課題や対策のポイントを解説。第3回は、品質不正の根深さと是正への覚悟
2022/11/16
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グローバルな危機管理力の向上に生かす
危機管理の担当者には「より早く危険性を察知する能力」が求められる。一筋縄にはいかないこの能力の育成に「共同通信 海外リスク情報」は適している。本連載では、その活用のポイントを事例を中心に紹介する。初回は「海外リスク情報」の適切な活用方法のポイントについて、株式会社共同通信デジタルでリスク対策総合研究所長を務める小島俊郎氏に聞いた。
2022/11/15
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ネット上の誹謗中傷は違法行為です
SNSの利用率は年々高まっており、特にデジタルネイティブと呼ばれる若者世代にとって、SNSは、もはや生活の一部になっているといっても過言ではありません。一方で、コロナ禍においてSNSの利用時間が長くなり、それに伴い、炎上や誹謗中傷などによるネットトラブルの発生頻度も高まっています。社会全体が不安に包まれる中で、「自粛警察」や「不謹慎狩り」など、悪者を見つけて批判することで、不安やストレスを解消しようと、行き過ぎた批判や誹謗中傷が増加する傾向が見受けられます。そこで本稿では、ネット上の誹謗中傷の問題を取り上げます。
2022/11/15
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国葬儀における真の反省点を考える
安倍元首相の国葬儀が行われてからおよそ1カ月が経過しましたが、問題点を検証し、再発防止に向けた議論を始める動きは感じられません。真に問題意識を持った反対活動ならば執り行われた後も活動は行われるべき。反省事項があるならば、改善策を講じることで進歩があるからです。今回は、国葬儀執行に関してでき得る限りの事後検証を行います。
2022/11/14
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ESGの「S」がもたらす広報のリスクとチャンス
ESGは今や企業のレピュテーションを左右する強力なドライバーです。温室効果ガスの削減で「E(環境)」を、役員に占める女性の割合を増やすことで「G(企業統治)」をアピールできるとして、「S(社会)」をどのようにアピールすればいいのでしょうか?今回は、ESGの「S(社会)」がもたらすリスクとコミュニケーション戦略への取り入れ方について考察したいと思います。
2022/11/12
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Emotet(エモテット)、活動再開!!
国内で大きな被害をもたらしたマルウェア「Emotet(エモテット)」が、本年7月中旬頃から活動を停止していましたが、最近になり活動の再開を確認しました。エモテットに感染すると情報を盗まれたり、ランサムウェア等の他のウイルスに感染したりする被害に遭うおそれがありますので、注意が必要です。
2022/11/10
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稀だけれど心理的影響が大きいリスク
山歩きのリスクとして、クマとの遭遇があります。稀ではあるけれど、心理的影響は大きい。パニックに陥れば、道迷いや転倒などを誘発する危険もあります。想定に入れておくに越したことはありません。ハルトとヒデさんの会話から、クマに遭遇する原因と、その確率を下げるための予防策、それでも出遭ってしまったときの対応策を考えます。
2022/11/10
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個人任せの健康づくりから一歩踏み込む
今回も「健康経営優良法人2022(中小規模法人部門)」の認定要件を参考に、企業が健康経営を実現するにあたって重要となるポイントを紹介します。前回は「制度・施策実行」に掲げられた項目から「健康経営の実践に向けた土台づくり」を説明しましたが、今回は「従業員の心と身体の健康づくりに関する具体的対策」を確認します。
2022/11/09
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イギリスでは50年ぶりの計画停電?
パンデミックの規制緩和による急速な経済活動の再開、ロシアのウクライナ侵攻による天然ガスの供給断絶、記録的なインフレ…。こうした悪条件が重なって、ヨーロッパでは今かつてないほどの深刻なエネルギー不足に直面しています。その中でもイギリスは、とりわけ危機的な状況で、G7の中でエネルギー高騰率が群を抜いてトップ。今年の冬には、オイルショック以来約50年ぶりに計画停電も想定されるなど大問題となっています。
2022/11/08
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相互接続性の向上とメタバース
メタバースやWeb3によって新たな価値がもたらされるかもしれない。そして、新たな価値を享受するのは何も私たちだけではない。 そして、現実世界においては緊張状態の続く、ロシアとウクライナとの関係。ここでもサイバー攻撃の状況は刻々と変化している。
2022/11/07
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バスだけではない保育園の死亡事故
静岡県牧之原市にある認定こども園で、登園時の送迎バスに置き去りにされ、園児が亡くなった痛ましい事件がありました。今回は、保育事故の現実をみなさんに知っていただき、「保育事故防止」について、考えるきっかけとなるような話題を提供できればと思っております。
2022/10/31
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リスクマネージャーの報酬は上昇している⁉
RIMSの調査によると、2019年から米国・カナダのリスクマネージャーの報酬は上昇傾向を見せている。これはCOVID-19、気候変動、ロシアのウクライナ侵攻と、想定外のリスクが組織を襲っており、複雑性、不確実性が高まっていることに対応している。リスクマネジメント戦略を見直し、予期せぬリスクに備えなえなければならない必要性を組織が認識しているからである。
2022/10/31