2025/02/22
防災・危機管理ニュース
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没しトラックが転落した事故で、県は22日、現場周辺の住民を対象に、作業の見通しに関する説明会を初めて開催した。県からは、安否不明の男性運転手(74)の捜索に3カ月ほどかかることなどが伝えられた。
出席した大野元裕知事は「多大なるご不便、ご心配をお掛けしていることに心からおわび申し上げる」と謝罪した。
県によると、現場周辺の138世帯に呼び掛け、84世帯が出席した。住民からは「避難生活から戻ってきたが、かなりの悪臭が漂っている」「地震なのかとニュースを確認するぐらい、工事で家が揺れている」といった声が上がったほか、事業者への補償についても質問が出た。
質疑後、取材に応じた大野知事は「非常に(住民が)不安に思われていると痛切に感じた。これまで以上に寄り添った対応が必要だ」と語った。現場周辺からは県職員を装って下水道の点検をかたる詐欺の相談も寄せられているといい、「身分証などを確認してほしい」と呼び掛けた。
〔写真説明〕道路陥没事故について、周辺住民に説明する埼玉県の大野元裕知事(右)=22日午後、埼玉県八潮市
(ニュース提供元:時事通信社)

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