2025/03/28
防災・危機管理ニュース
愛媛県と岡山県で23日に発生した山林火災で、岡山市は28日、延焼の恐れがなくなったとして鎮圧を発表した。愛媛県今治市も、週明けにも鎮圧したかどうか判断する見通しだ。
岡山市は28日、627世帯1146人に出していた避難指示を解除。隣接する玉野市と合わせ、岡山県内で最大1091世帯2133人に出されていた避難指示は全て解消された。
岡山市の大森雅夫市長は「きのうの恵みの雨も大きかった。人家への延焼はなく、鎮圧できたと思う」と話した。今後、再燃の恐れがない「鎮火」に向けて消防などが引き続き活動する。今回の火災による焼失面積は同県で過去最大級の約565ヘクタールに上り、これまでに民家と倉庫の計6棟を焼いた。
一方、愛媛県の焼失面積は約442ヘクタールで27日から変わらなかった。西条市は28日、792世帯1506人に出していた避難指示を解除。今治市も付近で熱源が確認された333世帯611人を残して解除した。
今治市の徳永繁樹市長は県災害対策本部会議で「土日をかけて安定して(熱源を)制御できていることを確認した上で、鎮圧宣言を行いたい」と述べた。
〔写真説明〕山林火災の鎮圧を発表した岡山市の大森雅夫市長=28日午後、岡山市北区
〔写真説明〕火の手が上がる山林=26日、岡山市南区
(ニュース提供元:時事通信社)


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