2015/02/03
防災・危機管理ニュース

精密加工装置・精密加工ツール国内大手製造メーカーの株式会社ディスコは、桑畑工場(広島県)に免震構造の新棟を竣工したと2月2日発表した。同社が生産する全ての精密加工ツールや精密加工装置を、免震構造を施した工場で生産できる体制を整えた。既存棟と接続し、現在よりも広い空間を確保することで、生産効率化も狙う。投資総額は約110億円で、地上8階建てで延べ床面積は約66,000平方メートル。600kWの太陽光発電と、装置の調整や出荷梱包をクリーン環境で実施できる大型クリーンルームも完備した。
主にスマートホンやタブレット端末などのモバイル機器市場がけん引し、半導体市場は拡大基調にある。同社の2014年度通期の売上高は、過去最高の1195億円を見込む。新棟の完成により生産可能量を現状の1.75倍に増強することで、将来の需要拡大にも対応可能にした。
同社はBCM(事業継続マネジメント)強化のため各工場の免震化を進めていたが、精密加工ツールの一部は非免震棟で製造していた。同社の精密加工ツールは世界でも70%~80%の高いシェアを占めるため、全ての工場の免震化が急務だったという。
新棟は1月30日竣工。2月以降順次稼働し、旧工場からの移設完了は10月を予定している。
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
燃料を止めるな! GSの防災・BCP災害時に機能する供給システムとオペレーション
石油製品の卸・販売、GS(ガソリンスタンド)運営を行う総合エナジー株式会社環境防災事業部開発・営業統括部長の服部洋氏に、災害発生時、電気や水と並んで重要なガソリンの供給を止めないための備えについてお話しいただきました。2022年6月21日開催。
2022/06/23
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2022/06/21
-
-
防災・BCPの実務ノウハウを他社にオープン化
重電機メーカーの明電舎は自社のBCPノウハウを他社にオープン化するとして、専門の事業会社レジリエンスラボを社内に設立しました。BCP/BCMの構築・運営を手助けするとともに、共同備蓄の枠組みもつくります。実際にPDCAをまわしてきた体験を生かし、現場実務に即した支援サービスを展開していく考えです。
2022/06/17
-
-
独自調査 富士山噴火時の企業の対応その2
リスク対策.comは、もし富士山が噴火したら企業がどのような行動をとるのかを探るため、 シミュレーション方式によるアンケート調査を実施。噴火警戒レベルが高まった時点、噴火発生時点、降灰が本格化した時点など、フェーズごとにシナリオを提示し、自社がとるであろう行動を選択肢から選んでもらいました。報告の第2弾として、シミュレーションを通じて明らかになった課題を解説します。
2022/06/14
-
元ニューヨーク市緊急事態管理局副長官が語る危機管理担当者の役割
危機管理担当者の役割とは何か。5月25日に開催した危機管理カンファレンスでは、元ニューヨーク市緊急事態管理局副長官で、現NYU Langone Health社エマージェンシーマネジメント・レジリエンス担当シニアディレクターのケリーマッキニー氏が講演した。2001年の同時多発テロ、そして世界最悪の感染状況とも言われたCovid-19への対応を通じて何を学んだことは何か。危機管理担当者はいかなる心構えで、危機発生時に何をすべきか。講演内容を紹介する。
2022/06/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方