2025/05/28
防災・危機管理ニュース
東京都江戸川区東葛西の工事現場で爆発があり10人が軽傷を負った事故で、ガスボンベから漏れたのは、金属の溶接や切断などに使われる「アセチレンガス」だったことが28日、捜査関係者への取材で分かった。ボンベは深さ約48センチの地中に埋まっており、損傷した際に火花が引火して爆発した可能性があるという。
警視庁と東京消防庁は同日、業務上過失激発物破裂容疑などで現場検証し、原因を調べている。
捜査関係者によると、地中からは直径約26センチ、全長約103センチのガスボンベ1本が見つかった。全体的にさびがみられるなど古い状態で、アセチレンを示す「C2H2」と表記されていたほか、簡易鑑定でも同ガスと確認された。
爆発は27日午前9時半ごろに発生。戸建て住宅の新築工事現場で、同8時50分ごろから地盤補強のためにパイプを打ち込む作業をしていた。作業員は警視庁の調べに、「工事中に重機が何かに当たり白煙が噴き出した。ガス臭さを感じ、避難しようとしたが爆発した」と説明。地中にガスボンベがあるとは想定しておらず、事前の確認はしなかったという。
現場は工事を始めるまで、約40年間、駐車場として使用されていた。
爆発では20~70代の作業員や近隣住民、通行人の計10人が軽傷を負った。掘削機を載せていたトラックが燃えたほか、付近の住宅など少なくとも38棟で壁が壊れるなどの被害が出た。
〔写真説明〕現場検証をする警視庁の捜査員ら=28日午前、東京都江戸川区
(ニュース提供元:時事通信社)

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