第19回 環境コミュニケーション大賞とESGファイナンス・アワード・ジャパンの動向
地球温暖化対策の功績を表彰する目的と動向を紹介

島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
2025/06/10
環境リスクマネジメントに求められる知識
島崎規子
大学関係の主たる内容は、駒澤大学経済学部、城西大学短期大学部、城西国際大学経営情報学部大学院教授などを歴任し、同大学定年退職。城西国際大学では経営情報学部経営情報学科長、留学生別科長などを務めた。大学以外の主たる内容は、埼玉県都市開発計画地方審議会委員、財務省独立行政法人評価委員会委員、重松製作所監査役などを務めた。
わが国は、地球温暖化対策を推進する一環として、環境省が中心となり、環境コミュニケーション大賞、ESG(Environment Social Governance)ファイナンス・アワード・ジャパン、地球環境大賞、カーボン・オフセット大賞、エコプロアワード表彰、気候変動アクション環境大臣表彰、日本自然保護大賞、環境人づくり企業大賞、生物多様性アクション大賞などを設けて、その功績をたたえています。表彰制度の目的は、カーボンニュートラル、脱炭素社会、持続可能な社会の実現を目指すことにあります。第19回では、環境コミュニケーション大賞とESGファイナンス・アワード・ジャパンについて、目的と動向を紹介いたします。
環境コミュニケーション大賞は、環境省と地球・人間環境フォーラムの主催で行われ、優れた環境コミュニケーションに取り組む企業を表彰する制度です。この制度は、優れた環境報告書や環境活動レポートを表彰することにより、事業者を取り巻く関係者との環境コミュニケーションを促進し、環境への取り組みを活発化させ、環境情報開示の質の向上を図ることを目的として、1997年より実施されています。
2020年度第24回環境コミュニケーション大賞の「環境報告書部門」受賞者の一部を紹介しますと、図表1のとおりです。
受賞企業には、受賞のピーアールに活用できるロゴマークが提供されます。第24回の「環境報告書部門」の受賞企業は、図表1に示した以外に、優良賞(環境コミュニケーション大賞審査委員長賞)の26点を合わせて42点(応募147点)が選出されています。前年連続の受賞企業は、キリンホールディングス、アレフ、サラヤ、富士フイルムホールディングスです。
第24回「環境活動レポート部門」の受賞者の一部を紹介しますと、図表2のとおりです。
第24回の「環境活動レポート部門」の応募は114点あり、受賞企業は32点でした。その内訳は、大賞1点、優秀賞4点、優良賞25点、新人賞2点です。図表2では、優良賞25点の中から前年連続で受賞した企業の一部を紹介しています。
なお、「環境コミュニケーション大賞」は、第24回で休止しているため、次の(2)で紹介する「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の「環境サステナブル企業部門」への参加を呼びかけています。
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