【リオデジャネイロ時事】ブラジル・リオデジャネイロで開かれている新興国グループ「BRICS」首脳会議は6日、加盟国イランへの軍事攻撃や、トランプ米政権による関税引き上げの動きを批判する文言を盛り込んだ宣言を採択した。ただ、攻撃を行ったイスラエルや米国、トランプ大統領の名指しは避けた。
 126項目にわたる宣言は、イランを巡り「平和的な核施設に対する計画的攻撃への深刻な懸念」を表明。パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの攻撃にも懸念を示し、「無条件の停戦」などを求めた。
 非関税措置や保護主義も含めた「通商制限的な行動の拡散が世界貿易の一段の減少やサプライチェーン(供給網)混乱、国際経済への不確実性をもたらす恐れがある」とけん制した。 
〔写真説明〕6日、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた新興国グループ「BRICS」首脳会議(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)