東北地方南部と関東甲信では10日午後から夜にかけ、前線が南下した影響で局地的に猛烈な雨が降った。1時間雨量が100~120ミリの記録的短時間大雨情報が、東京都渋谷区や目黒区、横浜市、川崎市などの都市部を含め、各地で相次いで発表された。雨雲は同日夜遅くに関東の南海上に抜けたが、気象庁は引き続き土砂災害や河川の増水に注意するよう呼び掛けた。
 交通にも影響し、東海道新幹線が夜に一時、品川―新横浜間で運転を見合わせたほか、JR在来線の一部に遅れが生じ、帰宅の足が乱れた。羽田空港の発着便にも遅れや欠航が発生した。
 東京都心(千代田区)の気温は昼すぎに35.7度の猛暑だったが、雨が降った後の午後10時には22.8度に急低下。目黒区から品川区にかけての目黒川には一時、氾濫危険情報が出された。 
〔写真説明〕気象庁=東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)