山間部のようなスマートフォン圏外での通信手段を上空から確保するため、携帯各社が技術開発を競っている。KDDIは18日、米スペースX社の衛星通信網「スターリンク」とスマホの直接通信サービスで、今夏にもデータ通信ができるようにすると発表。これまではショートメッセージの送受信に限られていたが、用途が大きく広がる。
 スターリンクの人工衛星は通常よりも低い軌道で周回し、高速で遅延の少ない通信が特長。圏外でも基地局を介さず、衛星とスマホを直接つなぐことにより、へき地で事故や災害が発生した時の連絡手段として使える。KDDIは4月に直接通信サービスを国内で初めて開始。利用できる衛星が7月中旬までに約300基増えたことでデータ通信が可能になり、将来的に音声通話も視野に入れている。 

(ニュース提供元:時事通信社)