2025/09/04
防災・危機管理ニュース
日本航空の国際線の男性機長(64)が社内規定に反して滞在先で飲酒し、国際線3便が最大18時間半遅延した問題で、日航は4日、この機長が過去にも滞在先で飲酒していたと明らかにした。アルコール検知器の日時改ざんもしていたという。
日航によると、機長は8月28日午後のハワイ・ホノルル発中部空港行きに乗務予定だったが、前日にホテルで、アルコール度数9.5%のビール(568ミリリットル)を3本飲酒。28日の出勤直前になっても自主的な検査でアルコールが検知されていたため、会社側に飲酒を申告したという。
日航では昨年12月にも別の機長による飲酒問題が起き、滞在先での飲酒を禁止した上で、過度な飲酒傾向にある運航乗務員をリスト化。監督を強化するなどの再発防止策を講じており、男性機長もリストに含まれていたが、防げなかった。
日航は4日、問題発覚後に初めて記者会見を開き、中川由起夫常務が「御巣鷹(の墜落事故)から40年という年に、またアルコール事案を重ねてしまい、本当に申し訳ございません」と陳謝。男性機長の解雇を検討するとともに、飲酒問題に関する再発防止策を見直す考えを示した。
〔写真説明〕男性機長による飲酒問題を受け、記者会見で謝罪する日本航空の中川由起夫常務(中央)ら=4日午後、東京・霞が関
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/02
-
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方