【クアラルンプール時事】マレーシアのフィリピン系石油精製・販売会社ペトロン・マレーシア・リファイニング・アンド・マーケティングは1日、ヌグリスンビラン州ポートディクソンにある同社製油所の操業を一時停止したと発表した。11月28日に熱帯暴風雨「セニャール」の影響で桟橋が損傷し、一部が崩落したため。

 桟橋はポートディクソン沖に設けられ、タンカーと製油所間の石油製品の受け渡しに利用されていた。開示資料によると、製油所が停止したため、原油の荷揚げと処理は不可能という。

 損傷発生時に桟橋にいた従業員8人は全員無事に避難した。海上への石油流出は確認されていない。

 ペトロンは対応と操業正常化に向けて代替策を検討し、現時点では修理費と財務への影響を調査している。既に事業継続計画を発動、追加輸入や代替供給ルートで確保した最終製品をサービスステーション経由で引き続き供給できる形としている。(了)

(ニュース提供元:時事通信社)