2025/12/17
防災・危機管理ニュース
米グーグルやアップルなど巨大IT企業を規制するスマホソフトウエア競争促進法(スマホ新法)が18日に全面施行される。スマホ利用者が検索アプリやブラウザー(閲覧ソフト)を自由に選択できるようになるほか、競合他社のアプリストアの利用を妨げる行為を禁止する。違反した場合、課徴金として対象分野の国内売上高の20%、繰り返せば30%を科す。
スマホを操作する際に不可欠な基本ソフト(OS)は、グーグルとアップルが独占している。公取委は、2社が競争上有利な立場を生かして、あらかじめ自社の他のサービスが使われるよう設定し、新規事業者の参入を阻んでいると問題視。新法で市場に活発な競争を促す考えだ。
その一環として、スマホの初期設定時にユーザーが検索アプリやブラウザーを自由に選択できる画面「チョイススクリーン」の導入が義務付けられる。既に利用中のスマホも対象で、18日から1年以内に本体OSの更新時などに表示される。NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの携帯大手3社はチョイススクリーンの周知活動を行う。
アプリストアも規制される。アップルやグーグルのストアでアプリを提供する多くの事業者は、決済手数料として売り上げの約30%を支払っている。公取委は2社による寡占が高額な手数料の背景にあるとみており、決済サービスをアプリ事業者が選べるようにする。
選択肢が広がって手数料が安くなれば、アプリ事業者がその分を新サービスの開発費などに充てられる。アプリユーザーが支払う有料サービスの料金が安くなる可能性もある。ゲームアプリで独自の決済手段を提供するスクウェア・エニックスの担当者は、「決済手段の多様化で市場全体の活性化に期待する」と話す。
一方、セキュリティー面のリスクを警戒する声もある。IT関連の法制度に詳しい小向太郎中央大教授は、アップルが有害アプリを排除するために厳格な審査を行っていると指摘し、「ストアが増えるほどチェックが甘くなり、安全性や安心感が低下するのではないか」と懸念。「消費者保護を強化する制度整備が必要だ」と訴えている。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/01/27
-
-
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
-
-
-
報告すべきか迷う情報 × 最初の一言 × 隠蔽と正直の分岐点
ここ数年、データ改ざんによる不正が突然発覚するケースが増えています。製品仕様に適合していないにもかかわらず、データの書き換えが行われていたり、燃費データや排ガス成分濃度が改ざんされているなど、さまざまな分野でこうした事件は後を絶ちません。今年も、中部電力・浜岡原子力発電所において、安全データの改ざん疑いが発覚しました。 こうした改ざんを未然に防ぐことは、リスクマネジメントの最重要テーマですが、一方で、既に起きてしまっていることを前提として、いかに早く発見し、対処するかを考えておくことも危機管理においては重要になります。
2026/01/26
-
最優先は従業員の生活支援対策を凌駕する能登半島地震 石川サンケン
家電や自動車の電子制御に用いられるパワー半導体を製造する石川サンケン(石川県志賀町、田中豊代表取締役社長)。2024年元日の能登半島地震で半島内にある本社と3つの工場が最大震度6強の揺れに襲われた。多くの従業員が被災し、自宅が損傷を受けた従業員だけでも半数を超えた。BCPで『生産および供給の継続』を最優先に掲げていた同社は、従業員支援を最優先にした対応を開始したーー。
2026/01/23
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方