【ワシントン時事】ノーム米国土安全保障長官は20日、米沿岸警備隊が南米ベネズエラ沖の公海上で石油タンカーを拿捕(だほ)したと発表した。10日に続いて2隻目となる。
 発表によると、沿岸警備隊は米軍の支援を受けた。タンカーはベネズエラに寄港していたという。同時に公開された動画には、武装した米捜査官がヘリコプターからタンカーに乗り込む様子が収められていた。
 ノーム氏は「この地域の麻薬テロリズムの資金源となる石油の違法な輸送に関して追及を続ける」と主張した。
 トランプ米大統領は16日、制裁対象となっている石油タンカーのベネズエラへの出入港の「全面封鎖」を表明していた。さらに、産油国ベネズエラに石油利権の「返還」を要求している。 
〔写真説明〕20日、石油タンカーの上空を飛行する米沿岸警備隊のヘリコプター=撮影場所不明、ノーム米国土安全保障長官がX=旧ツイッター=に投稿した動画より(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)