想定外の事象にも対応できるようにするためBCPの視点を転換(写真:Adobe stock)
 

株式会社フォーサイツコンサルティング

執行役員

 

五十嵐雅祥


(一財)レジリエンス協会幹事。1968年生まれ。外資系投資銀行、保険会社勤務を経て投資ファンド運営会社に参画。国内中堅中小製造業に特化した投資ファンドでのファンドマネジャーとしてM&A業務を手掛ける。2009年より現職。「企業価値を高めるためのリスクマネジメント」のアプローチでコンプライアンス、BCP、内部統制、安全労働衛生、事故防止等のコンサルティングに従事。企業研修をはじめ全国中小企業団体中央会、商工会議所、中小企業大学校等での講師歴多数。


2026年注視すべきリスク                     

1位:デジタル・AI活用にともなうリスク
2位:自然災害とBCPでの想定外事象の発生
3位:国際秩序の不安定化

                                     

企業の課題と対策

地震や水害など、それぞれの災害に合わせる形で策定する原因事象型BCPの最大の課題は、「事象が当てはまらない瞬間に機能停止する」点にある。想定外=未対応と捉えてしまうため、現場も経営層も次の一手を選べなくなる。特に、操業停止・拠点閉鎖・対外発信といった時間的制約のある判断ほど、基準や対応策があいまいであるケースが多い。