2026/01/12
防災・危機管理ニュース
【イスタンブール、ワシントン時事】イラン各地で続く抗議デモで、米拠点の人権団体は12日までに治安部隊との衝突によるデモ参加者らの死者が496人に達し、1万人以上が拘束されたと明らかにした。治安部隊側も48人が死亡したという。治安当局は、体制打倒を訴えるデモ隊への実弾射撃などで徹底弾圧を進めているとみられる。
トランプ米大統領は11日、イラン情勢に関して「われわれも軍も非常に注意深く見ている。いくつかの非常に強力な選択肢がある」と述べ、軍事介入の可能性をちらつかせて警告。一方、「イラン指導部は交渉したがっている」とも語った。米メディアによると、トランプ氏は13日に政権高官らと今後の具体策を協議する予定で、軍事関連施設へのサイバー作戦や制裁強化などが検討されるという。
イラン国営メディアによると、同国のペゼシュキアン大統領は11日、「暴徒やテロリストの集団が社会全体を混乱させるのを許してはならない」と強調。ただ、インターネットがほぼ遮断された情報統制下でも、デモ収束の見通しは立っていない。
米ニュースサイト「アクシオス」は米・イスラエル両当局者の見方として、イラン治安部隊内に離反の兆候があるものの、体制崩壊が差し迫っている状況ではないと伝えている。
イランを敵視するイスラエルのネタニヤフ首相は11日、「自由を求める闘争を支持する」と強調。「イランが間もなく圧政から解放されるよう望んでいる」と述べ、イランの体制転換の必要性を訴えた。
これに対し、イランのガリバフ国会議長は「イランを攻撃すれば、占領地(イスラエル)と全ての米軍基地や艦船が正当な報復対象となる」とけん制した。
〔写真説明〕イランのペゼシュキアン大統領=1日、テヘラン(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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