【シリコンバレー時事】米巨大IT5社の2025年10~12月期決算が5日、出そろった。全社が前年同期比で増収増益となり、グーグル親会社のアルファベットを除く4社は四半期ベースの最高益を更新した。人工知能(AI)の開発競争が激化する中、アルファベットが設備投資計画をほぼ倍増させるなど、巨額の投資表明も相次いだ。
 10~12月期は各社とも本業が好調。アップルは苦戦していた中華圏を含め、すべての地域でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売が過去最高を記録し、前年同期比16%増の最高益。アルファベットも主力の広告事業が堅調で、売上高は18%増と過去最高を塗り替えた。
 AIモデルの開発や処理能力の増強に向けた設備投資強化の動きも続く。アルファベットは26年通期の投資額を前期比2倍程度の1750億~1850億ドル(約27兆~約29兆円)に増やす方針。アマゾン・ドット・コムは同5割増の約2000億ドル(約31兆円)、メタ(旧フェイスブック)も1150億~1350億ドル(約18兆~約21兆円)と最大9割増を計画しており、数字を公表している3社だけで最大5200億ドル(約82兆円)に上る。
 ただ、巨額の投資には、見合うだけの収益を得られるのかという市場の懸念が付きまとう。投資規模が嫌気され、アマゾンとアルファベットの株価は決算発表後の時間外取引で一時急落する場面も見られた。
 前年同期比60%増益の好決算にもかかわらず、マイクロソフトの株価は発表翌日に前日比10%下落。設備投資に対してクラウド事業の成長が鈍かったと評価されたことが一因で、米ブルームバーグ通信によれば、1日で約3570億ドル(約56兆円)の時価総額が消失した。
 アマゾンのジャシー最高経営責任者(CEO)は5日の電話会見で、クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)について「需要は強く、(新たな設備を)設置し次第、収益化している」と述べ、投資が収益に結び付いていると強調、理解を求めた。 
〔写真説明〕米巨大IT5社(グーグル、アップル、フェイスブック=現メタ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)のロゴマーク(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)