2016/04/07
防災・危機管理ニュース
「みんなで防災アクション」 新しい危機管理の教育が始まる!
元国際レスキュー隊員で一般社団法人日本防災教育訓練センター代表理事の神谷サニー氏が、過去に自らが救助活動にあたった災害や事故の話などをもとにした、命を守るヒントをわかりやすく解説した絵本が話題になっている。小さな子供向けに書かれているが、テーマは危機管理。地震や大雨、火災時の対応だけでなく、交通事故にあったり、大けがをした際の対応、熱中症になったときの対処方法など大人でも、勉強になり、気づかされる事が多い。

子供が川に流されてしまったとき、着ていた服や靴などをすぐに答えられるだろうか?本書のシリーズ1「台風や地震から身を守ろう」では、「水路に落ちた男の子の救出」「アンダーパスが冠水するとき」「地震による地割れで起きた災害」の3つの神谷氏のレスキュー日記を通して、プロの目線から台風や豪雨、地震から身を守るためのポイントが学ぶことができる。子供の来ていた服や靴を覚えておくことは救出において重要な情報になるという。
台風や豪雨が起きたらどのような危険が発生するか? 二次災害や土砂災害から身を守るにはどうしたらいいのか? いずれも、わかりきったようなことでも、改めて考えさせられる。
専門用語の解説に加え、事故や災害において気を付けるべきことを読者自らに考えてもらえるよう、巻末に、コピーして使える「防災アクションシート」がついている。
「●●が起きたら、何または誰が、どうして(どうなって)、こうなる」「その中で最も危険と思われるものは何か」「キケンなことに出会ったら、あるいは出会わないために、どのように対策をすればいいのか」。これらをアクションシートにまとめ、発表しあうことで、災害が自分事として考えられるようになる。
シリーズ2「交通事故や火事から身を守ろう」では、「火事の中に取り残された子どもたち」「シートベルトをしていなかったために」「駅のホームから落ちた男の子」の3つのレスキュー日記を通して、プロの目線から火事や事故から身を守るためのポイントが学ぶことができる。シリーズ3「けがや熱中症から身を守ろう」では、「暑さでたおれた男の子」「胸にボールが当たって意識を失った男の子」「キャンプでハチにさされた男の子」の3つのレスキュー日揮を通して、プロの目線から熱中症やアナフィラキシーから身を守るためのポイントが学ぶことができる。
今まで経験したことがなくても、いつか経験する可能性は、だれにでもある。その「いつか」に遭遇したとき、命を守るヒントがこの本にはたくさんつまっている。


【本書の特長】
●とにかく簡単!わかりやすい
●救助する側の視点から、防災のポイントを学べる!
●家庭での教育や、社員教育にも役立つ!
●アクションシートでワークショップができる!など
【著者紹介】
神谷サニー : 元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際救急援助隊所属。元ニュー
ヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総
理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。一般社団
法人日本防災教育訓練センター代表理事。防災コンサルタント、セミナー、講演会な
ど日本全国で活躍中。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
◆購入はこちらから↓
1. 台風や地震から身を守ろう
https://www.shinken-store.com/html/products/detail.php?product_id=280
2. 交通事故や火事から身を守ろう
https://www.shinken-store.com/html/products/detail.php?product_id=281
3. けがや熱中症から身を守ろう
https://www.shinken-store.com/html/products/detail.php?product_id=282
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
入居ビルの耐震性から考える初動対策退避場所への移動を踏まえたマニュアル作成
押入れ産業は、「大地震時の初動マニュアル」を完成させた。リスクの把握からスタートし、現実的かつ実践的な災害対策を模索。ビルの耐震性を踏まえて2つの避難パターンを盛り込んだ。防災備蓄品を整備し、各種訓練を実施。社内説明会を繰り返し開催し、防災意識の向上に取り組むなど着実な進展をみせている。
2025/06/13
-
「保険」の枠を超え災害対応の高度化をけん引
東京海上グループが掲げる「防災・減災ソリューション」を担う事業会社。災害対応のあらゆるフェーズと原因に一気通貫の付加価値を提供するとし、サプライチェーンリスクの可視化など、すでに複数のサービス提供を開始しています。事業スタートの背景、アプローチの特徴や強み、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/06/11
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/06/10
-
その瞬間、あなたは動けますか? 全社を挙げた防災プロジェクトが始動
遠州鉄道株式会社総務部防災担当課長の吉澤弘典は、全社的なAI活用の模索が進む中で、社員の防災意識をより実践的かつ自分ごととして考えさせるための手段として訓練用のAIプロンプトを考案した。その効果は如何に!
2025/06/10
-
-
緊迫のカシミール軍事衝突の背景と核リスク
4月22日にインド北部のカシミール地方で起こったテロ事件を受け、インドは5月7日にパキスタン領内にあるテロリストの施設を攻撃したと発表した。パキスタン軍は報復として、インド軍の複数の軍事施設などを攻撃。双方の軍事行動は拡大した。なぜ、インドとパキスタンは軍事衝突を起こしたのか。核兵器を保有する両国の衝突で懸念されたのは核リスクの高まりだ。両国に詳しい防衛省防衛研究所の主任研究官である栗田真広氏に聞いた。
2025/06/09
-
危険国で事業展開を可能にするリスク管理
世界各国で石油、化学、発電などのプラント建設を手がける東洋エンジニアリング(千葉市美浜区、細井栄治取締役社長)。グローバルに事業を展開する同社では、従業員の安全を最優先に考え、厳格な安全管理体制を整えている。2021年、過去に従業員を失った経験から設置した海外安全対策室を発展的に解消し、危機管理室を設立。ハード、ソフト対策の両面から従業員を守るため、日夜、注力している。
2025/06/06
-
福祉施設の使命を果たすためのBCPを地域ぐるみで展開災害に強い人づくりが社会を変える
栃木県の社会福祉法人パステルは、利用者約430人の安全確保と福祉避難所としての使命、そして災害後も途切れない雇用責任を果たすため、現在BCP改革を本格的に推進している。グループホームや障害者支援施設、障害児通所支援事業所、さらには桑畑・レストラン・工房・農園などといった多機能型事業所を抱え、地域ぐるみで「働く・暮らす・つながる」を支えてきた同法人にとって、BCPは“災害に強い人づくり”を軸にした次の挑戦となっている。
2025/06/06
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方