【パリ時事】熱波に見舞われた欧州各地は27日も気温が上昇し、フランス、ドイツ、チェコで最高気温が40度を超えた。仏保健当局は28日、暑さがピークを迎えた24日から数日間の死者が通常より約1000人多いと発表。高温で体調を崩す市民が続出したとみられている。集計は暫定値で、被害は拡大する恐れがある。
 仏気象局は今回の熱波について、約1万5000人が死亡した2003年に匹敵する規模と分析する。ただ、リスト保健相は28日のテレビで「公衆衛生面は恐らく同じではない」と述べ、犠牲者数は当時を下回るとの見通しを示した。
 仏保健当局によると、24日以降の死者の85%は65歳以上で、首都パリ圏の住宅での死亡が著しく増加した。パリは24日の最高気温が40.6度と、19年7月の42.6度に次ぐ歴代2番目の高さ。翌25日も40.1度まで上がり、クーラーを持たない大半の市民にとって「耐え難い暑さ」(欧州メディア)となった。
 27日はフランス中部で41.7度(暫定値)を観測。ドイツは東部で41.5度と、2日連続で史上最高を更新した。北欧デンマークも37度と史上最高を記録。チェコは首都プラハの北で40.8度に上昇した。
 こうした中、涼を求めて川などに入る人々の事故が相次いでいる。ヌニェス仏内相は27日伝えられたインタビューで、18日以降の国内の水死者が74人に上ると明らかにした。15~25歳の若者が中心という。 
〔写真説明〕記録的な熱波が続くフランス・パリの運河沿いで涼を取る人々=25日(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)