2018/10/12
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
カスリーン級の台風が来たら荒川は氾濫!
また、講演を実施した10月1日というのは、気象上は有名な日なのだそうです。これ、ご存知でした?1917年(大正6年)の台風ですが、名前もついていないので、全く知らないという方も多いのではないでしょうか?私も知らなかったのですが、東京湾で高潮被害をもたらした台風なのです。高潮というと台風21号が来た時に、関西空港や関西周辺で大きな被害がありましたが、東京湾でも過去にあったということです。行徳にあった塩田が、この高潮被害で廃業になったそうです。
(気象庁総務部参事官 弟子丸 卓也) http://www.mlit.go.jp/common/001159115.pdf
そして、この台風の進路は、2018年台風25号がもう少し南のコースをとれば、同じ進み方であることがわかります。ということは、東京湾で今年、高潮被害が発生したとしてもおかしくなかったということです。東京は台風に強いというのがただの安全神話ということがわかります。
とはいえ、今は堤防もあるからと思っている方もいるかもしれません。でも、カスリーン台風がふたたび襲えば、荒川は氾濫することも想定されているのです。
だからこそ、江東5区広域避難推進協議会で広域避難が検討されています。そして、対象になる水害は以下の2点です。
1,今までに経験したことのないような巨大台風による高潮氾濫
2,長時間の豪雨による荒川および江戸川の大規模洪水氾濫
この2点。
ちなみにこれは余談ですけれど「今までに経験したことがない」とか、「50年に一度」「100年に一度」という警戒文、ママたちから分かりにくいと不評です。「今までに経験したことがないからイメージしにくい」とか、「50年も100年も生きていないから、違いが想像しにくい」という声があったりする事をご参考までに!
ともあれ、この2点が重要で、2の長時間の豪雨も、例えば、平成27年9月関東・東北豪雨は、温帯低気圧に変わった台風ともうひとつの日本に接近してくる台風の2つ台風の影響により、線状降水帯ができたことで起きました。
つまり、大災害をもたらす豪雨も台風が関係している場合が結構あります。それゆえ、台風について、本当に理解しているのかどうかがとても大事になってきますよね!
でもね。台風ってこんなに来ているのに、そして、毎回、進路予想が出されるのに、結構、理解されていないかもと私も講演で感じていました。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/31
-
ドンロー主義の顕在化に揺れる世界
アメリカとイスラエルが2月28日、イランへ大規模な軍事作戦を開始。イランは徹底抗戦する構えで、中東全体を巻き込む紛争に発展しました。早期停戦が待たれるも、長期化の可能性も依然濃厚。アメリカ政治に詳しい上智大学教授の前嶋和弘氏に、トランプ政権の思惑と今後の軍事行動に影響を与える要因を聞きました。(インタビューは3月16日)
2026/03/30
-
引き合い急増する「セキュリティソムリエ」
ソフトバンクのグループ企業でIT商社のSB C&Sは2021年から、サイバーセキュリティ市場の多様化に対応するため販売パートナーへの支援活動を展開。商社の情報力・目利き力を生かしてSIerやベンダーの提案力を補強し、その先のユーザー企業へ最適なソリューションを届けています。「セキュリティソムリエ」と銘打った活動のねらいを聞きました。
2026/03/30
-
-
-
-
-
-
-
火事・水害の被災設備に復旧という選択肢
災害復旧専門サービスのベルフォアジャパンは昨年、独自営業による顧客開拓に乗り出しました。これまでは共同出資者の東京海上日動火災保険を窓口としてきましたが、体制変更を機に直接の市場アプローチを開始。BCPの実効性を確保する手段として自社のサービスを訴求する考えです。代表取締役社長の加藤道久氏に今後の市場戦略を聞きました。
2026/03/18







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方