【ニューデリー時事】インドを訪問中の高市早苗首相は2日午前(日本時間同日午後)、首都ニューデリーでモディ首相と会談した。両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」構想など両国が掲げる目標の実現に向け、戦略的な協力関係を深めていくことで合意。中国を念頭に経済的威圧に「深刻な懸念」を示した共同声明を発表した。
 高市氏は会談後の共同記者発表で「日印関係を新たな高みに引き上げていく」と強調。モディ氏は「共有する野心である世界の進歩を遂げよう」と呼び掛けた。両首脳は2兆円規模の投資を含む約120件の日印企業間の協力文書も公表した。
 両首脳は会談で、戦略的な協力関係深化に向け、防衛装備品を巡る協力を推進していくことを確認。年内に外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開催することを申し合わせた。
 重要物資のサプライチェーン(供給網)強化などに向けた協力でも一致し、「経済安全保障協力に関する日印共同宣言」を発表。インドの石油備蓄システム強化に向けた2国間対話を発足させ、日本はインドの国際エネルギー機関(IEA)参加を後押しするとした。牛ふんなどからエネルギーを得るバイオガスプラント1000基の整備にも貢献する。
 両首脳は大規模言語モデル(LLM)の共同研究開発など人工知能(AI)分野の協力も申し合わせ、「AI分野における協力に関する共同声明」も打ち出した。 
〔写真説明〕共同記者発表に臨むインドのモディ首相(右)と高市早苗首相=2日、ニューデリー(AFP時事)
〔写真説明〕会談を前にインドのモディ首相(右)と握手する高市早苗首相=2日、ニューデリー(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)