熊本県で最大震度7(マグニチュード=M7.1)の地震が起きてから4日で1週間となる。震源の日奈久断層帯沿いでは活発に地震が続き、最大震度5弱の地震が1日までに計5回起きた。気象庁は引き続き最大震度7程度の揺れに注意するとともに、震源が海底下の場合に発生する恐れがある津波に備えるよう呼び掛けている。
 政府の地震調査委員会によると、最大震度7の地震では日奈久断層帯の一部が長さ約30キロにわたってずれ動き、続発する地震の範囲は長さ約50キロに広がった。震度1以上の地震は3日午後までに約380回発生。このうち7月29日夜に起きた最大震度5弱(M5.8)の地震は、同断層帯の八代海区間に近い海底下で起きており、同区間に広がる可能性がある。
 国土地理院によると、最大震度7の地震により、同断層帯を境界として、西側(平地側)が北東へ、東側(山地側)が南西へ移動する「右横ずれ」の地殻変動が起きた。常時観測地点で最も大きく動いたのは、震源の南西側に位置する「千丁」(熊本県八代市)で、北東へ約87センチ移動するとともに、約32センチ沈降した。
 2016年の熊本地震では最大震度7の地震が2回発生。最初の4月14日の地震(M6.5)は日奈久断層帯の高野―白旗区間、2回目の同月16日の地震(M7.3)は布田川断層帯の布田川区間がずれ動いて起きた。
 地震調査委の小原一成委員長は7月29日の記者会見で、16年の熊本地震を踏まえ、「どこでどれぐらいの揺れが起きるか分からないが、もっと大きな揺れの可能性があることを意識して備えてほしい」と話している。 

(ニュース提供元:時事通信社)