長期金利の上昇基調が鮮明となっている。18日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、前日に比べ0.025%高い2.945%に上昇(債券価格は下落)した。日本相互証券によると1996年10月以来、約30年ぶりの高水準。
 中東情勢の混迷を背景とした原油価格の上昇を受け、インフレ懸念が台頭。米国では30年物国債の利回りが一時、約19年ぶりの高い水準を付けるなど世界的に金利上昇圧力が強まっている。
 また、物価の上振れ懸念から日銀による利上げの時期の前倒しやペースが加速するとの観測のほか、高市政権が財政拡張路線を維持していることも、日本の国債を売る動きにつながっている。
 市場では「国債を積極的に買う要因が特段、見当たらず、長期金利は3%台まで上昇することも視野に入ってきた」(国内証券)との声が出ている。
 長期金利は昨年末は2%程度の水準だったが、約8カ月で1%弱上昇した格好だ。 
〔写真説明〕一時、2.945%に上昇した長期金利を示すモニター=18日午前、東京都中央区

(ニュース提供元:時事通信社)