【ニューデリー時事】ネパールと中国にまたがる渓谷地帯で起きた土石流災害で、当局は3日目となった28日、住民らの救助や捜索を続けた。ネパール内務省によれば1400人以上と連絡が取れておらず、中国側と合わせると行方不明者は2000人近くに上る恐れがある。死者は470人を超えている。
 ネパールでツアーに参加していた日本人観光客5人の安否も不明だ。観光業関係者によると5人は家族で、未成年の3人の子供も含まれる。大阪市在住の家族とみられる。ネパール警察はこれまで469人の死亡を確認。中国側は3人が亡くなったと報じた。ただ、救助隊が入れていない地域もあり、全容は分かっていない。
 ネパールのシャハ首相は27日に被害の大きかった中部ヌワコット郡を視察。SNSを通じ、「希望と信仰を持ち、団結して災害に対応を」と国民に呼び掛けた。
 ネパール側で消息がつかめていない外国人観光客は500人を超える。出身は日本に加え、インドや米国、ウクライナ、マレーシアなど少なくとも32カ国。オーストラリアのウォン外相は、28日朝時点で自国民39人が行方不明だと説明した。土石流に襲われた中部ラスワ郡は隣接する中国チベット自治区にある宗教聖地への入り口に当たり、不明者の多くは巡礼ツアーに参加していたもようだ。 
〔写真説明〕27日、ネパール中部ヌワコット郡で、土石流の被害を受けた地域(EPA時事)
〔写真説明〕米Vantor社が公表したネパールのトリシュリ川の衛星写真。写真右は27日撮影。左は2023年10月撮影(AFP時事)
〔写真説明〕27日、土石流被害の大きかったネパール中部ヌワコット郡で、自宅があった場所に戻る人(EPA時事)
〔写真説明〕27日、ネパール中部ヌワコット郡で、土石流で被災した自宅に戻る人(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)