【ニューデリー時事】ネパールと中国の国境地帯で起きた土石流災害で、ネパール当局は同国内で約7570戸が被災し、3万2900人超が災害の影響を受けたとみている。8月26日の発生から10日以上たったが、多くの人々が家を失い、不便な避難生活を送っている。
 ネパール外務省は9月5日、被害の暫定的な調査結果を公表。それによると、1800ヘクタール超の農地に加え、道路や橋などのインフラが損壊。13の水力発電所が被災し、783メガワットの発電能力も喪失したという。電力当局者によると、これは国の発電設備容量の約17%に相当。降雨量が減る冬に電力供給不足が懸念されている。
 ネパール災害対策当局によると、同国で確認された死者は1341人。4996人の行方が依然分かっていない。中国国営新華社通信は6日、中国側の死者が43人、行方不明者が519人になったと報じた。
 5日にはネパール中部ラスワ郡の土砂に埋もれた水力発電所トンネル内から中国籍の男性1人が救出された。中部ヌワコット郡でも同日、家屋の中から60代の女性1人が助け出された。 
〔写真説明〕ネパールの洪水で大破し、泥が堆積した家屋の前を歩く男性=5日、中部ヌワコット郡(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)