(写真:写真AC)

□事例:業績好調で黒字なのに倒産!?

A社は土木事業を主力としている設立50年を超える中堅建設業です。今から10年前の2009年に東証1部に上場を果たし、近年の全国各地の自然災害に伴う復興事業に加え、東京オリンピック関連事業も重なり、足元の業況はフル稼働が続いている状態で、昨年度決算では200億円を超える売上高を計上しました。

しかしながら、土木事業の好況に伴う人件費の高騰や、砕石や生コンといった資材の供給不足などにより価格が急騰していることから、事業に係るコストが膨らみ続けていました。A社では、今月末に必要とされた運転資金の一部について金融機関に新規借り入れや借り換えを申し込みましたが、銀行担当の財務部長によれば「金融機関の融資姿勢が厳格化されている。特に建設業や不動産業に対する評価は低い」とのことで、拒否される可能性が高いとのことです。

A社は今月末、一般運転資金に加え、社員への賞与の支払いおよび法人税の納付も控えているために平常月より多めの資金が必要になりますが、その調達のめどが立っていません。財務部では、多くの社員が「このままではまずい。業績は好調で黒字なのに、今月のキャッシュのめどが立たないだけで、まさか倒産か……?」と青ざめています。

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