通学時の子どもの安全が大きく問われる事態になっている(出典:写真AC)

今回、事件に遭われた被害者の方々のご冥福を心からお祈りすると共に、ご家族や関係者の方々に心からお見舞いを申し上げます。治療中の被害者の方々、また、居合わせた児童や被災児童の友達の心の傷が深まらないよう、周囲の配慮を心から願います。

2019年5月28日午前7時45分頃、神奈川県川崎市多摩区の小田急線・JR登戸駅付近路上でスクールバスを待っていた小学生17人と大人2人の合わせて19人が柳刃包丁のような刃渡り30センチほどの包丁で刺されるなどして、いずれも東京都内に住む小学6年生の女児(11)と、外務省職員の男性(39)が死亡した。またほかの17人も重軽傷を負った。


19人刺される 首の刺し傷が2人致命傷に… 川崎市(19/05/28)
ANNニュース(出典:YouTube)

警察によると、包丁による殺傷事件を起こしたのは川崎市麻生区に住む、岩崎隆一容疑者(51)で小学生たちを刺した後、警察により身柄を確保されたが、自ら首を刺して死亡し、自殺したとみられている。

捜査関係者によると、男は黒い服装をしており、所持品を確認したところ、リュックサックの中に包丁をあわせて4本持っていたとみられるという。

現場近くで仰向けに倒れていた負傷者は刺傷による出血多量状態ではあったが、止血などの救命処置が行われていなかった模様。また、かすり傷を負ってランドセルを背負ったカリタス学園の児童の男の子がショック状態で座り込んでおびえた状況であったと伝えられている。

目撃者によると最初に刺されたのはバスを最後列で待っていた子どもの保護者である大人の男性で、車道から来た男に背中を刺されたという。刺された子どもたちは2列に並んでスクールバスを待っていた近くのカリタス小学校の生徒らだという。