2016/05/24
誌面情報 vol55
BCPが絵に描いた餅になっていないか!?
内閣府の調査では、大企業におけるBCPの策定率が6割を超えるなど、BCPの取り組みは、一見着実に進んでいるように見えるが、「BCP策定のみにとどまっている企業も多く、事業継続力を維持向上させるための包括的な取り組みが進んでいない」とする調査結果が今年4月に株式会社インターリスク総研から発表された。
同社は国内全上場企業3451社に対し、事業継続マネジメントの実態調査を実施し、回答状況をまとめた。その結果、「BCPを策定している」と回答した企業は前回調査から10.2%増え、日本企業におけるBCP策定が引き続き増加傾向にあることを裏付けたが、「BCPを策定した」と回答した企業の増加率に比べ、BCPに関する訓練を定期的に行っていると回答した企業の割合は微増にとどまっていた。
具体的には、「BCPに関する訓練を定期的に行っていますか」との問いに対し、「まったく実施していない」との回答が39.1%。これに対し、年1回以上実施していると回答したのは合計で54.1%(年1回が31.9%、1年に2回以上が16.1%、1年に4回以上が6.1%)、そのほか2年に1回が1.6%、3年に1回が4.7%と続いた。年1回以上の訓練の実施率は前年比4%増にとどまった。
ちなみに、内閣府が今年3月31日に発表した「企業の事業継続及び防災の取り組みに関する実態調査」では、大企業におけるBCPの策定率は前回(2007年度)比6.8%増の60.4%、中堅企業では同比4.6%増の29.9%だった。さらに「策定中」「策定を予定している」と回答した企業を含めると、大企業では92%、中堅企業では72.2%となった。
誌面情報 vol55の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方