2019/08/09
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
気化熱で温度を下げる
夏は、水をつけて気化熱を利用します。汗をかくという作用がそもそも水を使って体温を気化熱で下げようとする作業です。ちなみに犬は汗腺が少なく、これができません。そのため、息を荒くしたり舌を出すことで粘膜状の水分を乾かすことで、やっぱり気化熱を使って体温を下げようとしています。気化熱ってすごいですね。

気化熱を人工的に作り出すために衣類を水で濡らしてみたり、首筋に濡れたタオルやジェルを凍らせたものを巻くのも、気化熱利用の体温を下げる方法です。暑い車内であれば、飲み水は残しつつ首筋はペットボトルの水で濡らすなど、気化熱が利用できないか探ってください。
ただ夏の夜間、キャンプのような野外で服を水に濡らすことはお勧めしません。夏でも、土の多い野外だと気温が下がりますので、効果がありすぎるからです。また湿度が高い日は濡れても気化しにくく、場所によっては不快になることもあります。アイデアを覚えるのではなく、臨機応変に対応することが大切です。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方