2019/08/09
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
気化熱で温度を下げる
夏は、水をつけて気化熱を利用します。汗をかくという作用がそもそも水を使って体温を気化熱で下げようとする作業です。ちなみに犬は汗腺が少なく、これができません。そのため、息を荒くしたり舌を出すことで粘膜状の水分を乾かすことで、やっぱり気化熱を使って体温を下げようとしています。気化熱ってすごいですね。

気化熱を人工的に作り出すために衣類を水で濡らしてみたり、首筋に濡れたタオルやジェルを凍らせたものを巻くのも、気化熱利用の体温を下げる方法です。暑い車内であれば、飲み水は残しつつ首筋はペットボトルの水で濡らすなど、気化熱が利用できないか探ってください。
ただ夏の夜間、キャンプのような野外で服を水に濡らすことはお勧めしません。夏でも、土の多い野外だと気温が下がりますので、効果がありすぎるからです。また湿度が高い日は濡れても気化しにくく、場所によっては不快になることもあります。アイデアを覚えるのではなく、臨機応変に対応することが大切です。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方