2015/07/10
C+Bousai vol3
地区防災計画モデル地区フォーラム
上足洗3丁目の目指すところは、静岡で最も安全・安心な区、上足洗3丁目を実現するということである。そのためには、やはり地区コミュニティーの絆の強
化を図ることが重要だ。
2014年11月に、長野県北部地震において、白馬で26 人が倒壊した家屋等の下敷きになったにもかかわらず、1人も死者が出なかった。その「白馬の奇跡」という新聞記事を読んだとき、まさにこれだということになった。参考になったのは、白馬村で作られた「災害時住民支え合いマップ」である。

この「上足洗3丁目絆マップ」は、会員自身が手づくりで作ったマップである。1つずつは見えないが、全部個人名が入っている。個人情報の集まりだが、隣近所にどういう人がいて、どういう状況で、どこにブロック塀があり、どの道が一方通行で、どこが危険な箇所であるか、これに準じて描き加えていくことにしている。
楽縁隊は、自分たちの地区は自分たちで守ろうという人たちが集まってスタートした。これによって、10 年以上リーダー1人でやっていたものが組織的なものになった。この組織を徐々に大きくしていくのが今後の活動である。
民生委員との戸別訪問の際、感謝の言葉が直接隊員に伝えられ、これが隊員達を次の行動に駆り立てるエネルギーとなっている。


C+Bousai vol3の他の記事
おすすめ記事
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
-
三協立山が挑む 競争力を固守するためのBCP
2024年元日に発生した能登半島地震で被災した三協立山株式会社。同社は富山県内に多数の生産拠点を集中させる一方、販売網は全国に広がっており、製品の供給遅れは取引先との信頼関係に影響しかねない構造にあった。震災の経験を通じて、同社では、復旧のスピードと、技術者の必要性を認識。現在、被災時の目標復旧時間の目安を1カ月と設定するとともに、取引先が被災しても、即座に必要な技術者を派遣できる体制づくりを進めている。
2025/08/11
-
アイシン軽金属が能登半島地震で得た教訓と、グループ全体への実装プロセス
2024年1月1日に発生した能登半島地震で、震度5強の揺れに見舞われた自動車用アルミ部品メーカー・アイシン軽金属(富山県射水市)。同社は、大手自動車部品メーカーである「アイシングループ」の一員として、これまでグループ全体で培ってきた震災経験と教訓を災害対策に生かし、防災・事業継続の両面で体制強化を進めてきた。能登半島地震の被災を経て、現在、同社はどのような新たな取り組みを展開しているのか――。
2025/08/11
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/05
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/08/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方