2015/07/10
C+Bousai vol3
地区防災計画モデル地区フォーラム

静岡県富士市は、人口は25万6000人弱の市。当地区はJR富士駅から新富士市駅周辺までの市街地にある。南海トラフ巨大地震が発生した場合に予想される最大震度は6弱だが、海抜が7mから15mということもあり、津波の浸水想定はない。駅南地区は、今まで大きな災害被害もない。ただし、耐震基準を満たしていない古い家屋が多く現存しているほか、駅周辺ということで帰宅困難者がでることが予想される。
富士市のコミュニティ体制については、富士市全体で26の地区がある。これは小学校単位となっている。その中に区があるが、駅南地区は9つの区に分かれ、5100世帯、約1万2000人が住んでいる。さらに地区を支える各団体が36ある。

駅南地区の防災活動の経過については、2007年にまちづくり協議会に『防災部会』を組織した。ここから約1年かけ、2008年に避難所運営訓練が初めて開催され、その後毎年行われている。2013年度に静岡県総合防災訓練会場に指定されたことをきっかけとして、地区と避難所が連動して運営訓練を始めることとなり、現在に至っている。

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