アウトドア流防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
電力会社の停電把握は難しい
台風19号の進路や被害が心配です。みなさま最大限の備えをお願いいたします。そして台風15号の被害を受けた地域が心配です。
台風19号でも、停電が多く発生するかもしれません。台風15号では、電源の到着が遅れたことにより熱中症により、命を落とされた患者さんが出てしましました。
■千葉停電、熱中症の死者3人目「電源車が来ていれば…」(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASM9F6R9XM9FUDCB01W.html
このケースの対策として、電源が必要になる病院の事前の紙ベースのリスト化など、病院と行政、電力会社との連携の強化が考えられています。でも、病院や個人宅単位での停電をすぐ感知できるもっとよいシステムがあるので知っていてほしいのです。
また、このシステムは隠れ停電対策にもなるのです。そのシステムとは一体!?…という前に隠れ停電のおさらいです。
電力会社が把握しているのは高圧線のみです。「低圧線」や家庭にまで電気を引き込む「引き込み線」が損傷していても、電力会社は停電を把握できません。そのため、個別の通報によって停電を把握してから対策を講じることになりますが、災害時、電話もメールも通じない状況では通報すらできません。