持ち歩くと位置情報通知

上はANPYからの通知メールです。停電が起こるとまずスマートフォン上にも通知がきます。通知には位置情報のリンクがあり、そこまでの道のりをナビで確認することができます。また、管理者はクラウドのシステムにログインすると

このように、地図上で停電状況が分かります。地域全体の停電なのか、その家だけに発生した停電なのか一目瞭然ですね。そして、停電から何時間経過しているかも表示されます。

さらにすごいのは、停電を感知できるだけでなく、このコンセントを抜いてANPYを持って避難すれば避難先が追跡できるので、支援を続けられるのです。電源がなくても最長3日間追跡できます。

 

もちろん基地局など通信手段が損害が受けると通信は切断されてしまいますが、それまでの状況が1時間ごとに把握できる意義は大きいです。

誤差の範囲も数値化されて届くので、その辺りで人が避難しそうな場所を捜索すればよいことになります。万が一、避難している途中で負傷しても、自分の避難行動を把握してくれている人がいることは安心材料です。

そして、これがあれば、ひとりひとりに合致したその人に本当に必要な物資を避難先に届けることも可能になります。

台風15号では倒木による停電も多かった

余談ですけど、以前、難民支援に関わった事のある方から、「最近の難民支援現場では、スマホを持っている難民の上空をドローンが飛んで、スマホから必要な情報を得て、個別に支援物資を送るから、日本みたいに物資が余ったとか、必要な人に渡らなかったってことがないんだけど」と指摘され、ひそかに私はショックを受けていました。でも、この技術があれば汚名を返上できるかもと思って期待しています。

ANPYのシステムがあればどこが停電しているかも、個別の家ごとに分かり、たとえ山奥の住宅であったとしても支援からもれることがありません。しかも、どこに避難されたかわかるので、その人にあった個別の支援物資を確実に届けることができるのです。隠れ停電だからどこが停電しているのか把握できなかったとか、電源車はあるのに、必要な場所がどこかわからず手配されなかったというような、<状況把握とロジスティックについての混乱>は過去のものとすることができるのです。もうすでにシステムはあるのです。

ANPYは在宅医療患者さんの命を本気で救うために開発されました。災害時、支援の優先度が高い災害弱者のための仕組みを作ったことが、結果として隠れ停電対策になるなど、すべての人を助けることになるのですね! 台風19号には間に合いませんが、今後は、この仕組みがもっと広がればと思います。

(了)