出典:Box Alarm Training

2、どうやって、誰がメーデー発信を判断するのか?


①指令センターが発令するメーデー
※基本的に指令課長の責任で発令する。

・火災現場内に爆弾が仕掛けられているという通報が入った場合
・化学物質や禁水性危険物が爆発状態にある場合
・メーデーを発信しなければ隊員や小隊などに人的な被害を生じる場合
・メーデーを発信することで多くの隊員や要救助者が助かる場合
・その他、様々な理由で現場活動隊員全員に対して重大な危機を回避させる
ために発令される
など

②  現場活動本部が発令するメーデー
※基本的に現場最高指揮者が発令する

発信事例: 
・建物が倒壊し活動隊員が生き埋めになる。または、なったことがわかった場合
・近くの河川の大規模な溢水などで活動隊員全員に緊急退避を命じる場合
・現場内部活動小隊長からの危機回避のためのメーデー申請を受信した場合
・消防車両が崖から転落するなど自力脱出できない状態に陥った場合
など

③現場活動小隊や隊員が発動するメーデー
※現場活動小隊長、機関員、孤立活動隊員などが発令することができる

発信事例:
・濃煙内の現場内で隊から外れてしまい、退出方法がわからなくなってしまい、さらに空気呼吸器の残圧が少なくなり、退出援助が必要な場合
・雪山の行方不明者捜索時に大規模な雪崩に遭遇し、雪の中に埋まってしまった場合
・大地震の建物内で救助活動中、ビルの床が崩れ落ち、階下に転落し、自力で脱出できない場合
など