ロボットについて説明する古田所長(右)

千葉工業大学と大成建設は13日、小型探査ロボット「CHERI」を活用した天井裏点検システムを開発したと発表した。大地震時に多い天井仕上げ材の崩落を未然に防ぐための天井裏点検などに活用する。同ロボットは福島第一原発事故調査で使用されたロボットを約10分の1の大きさに小型化したもの。2017年度早期の実用化を目指す。

同ロボットは全長350㎜、幅250㎜、高さ90㎜、重さは4.5㎏。天井には非構造材など強度や耐加重性が低い建材が多く使われ、ロボットでの点検の場合、軽さが特に求められる。今回、原発事故調査用ロボットの約10分の1の小型化に成功した。

ロボットは配管や配線を苦にせず移動する

ロボットにはセンサーとカメラを搭載するほか、65㎜程度の段差を乗り越えるなど配管類や配線に左右されない移動が可能。従来の点検口からの目視による調査より幅広く詳細な点検を行うことができる。操作は無線LANを通じ、コントローラーで行う。

ロボット以外にコントローラー、調査用カメラの映像モニター、ロボットの姿勢・センサー情報のモニターがセットとなる

千葉工業大学・未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長は「6畳のスペースを15~20分でチェックが可能」と説明。近年の地震では天井崩落が大きな問題となっている。天井裏の耐震性や劣化の調査のほか、地震後の被害調査にも同ロボットの活用が見込まれる。

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