首都圏在来線は郊外部に補強エリアを拡大する

JR東日本は4日、2011年の東日本大震災以降進めている耐震補強対策の進捗と今後の取り組みについて発表した。2012年度からの駅や線路の耐震補強は計画の83%が完了。今後、首都圏郊外部の在来線や東北・上越新幹線の活断層が見つかったエリアの補強を進める。

高架橋柱の補強については新幹線が計画の99%、在来線は84%終了。新幹線は6月末に完了の予定。橋脚は新幹線88%、在来線は77%補強が済んでいる。駅舎は約85棟のうち59%に相当する約50棟、駅・ホームの天井は約560駅のうち同じく59%相当の約330駅で完了。駅・ホームの壁は56駅中55駅で完了した。

今後も首都直下地震などに備え、首都圏在来線では東海道線の大船駅以西や高崎線・宇都宮線の大宮駅以北、武蔵野線といった郊外部での耐震補強を行っていく。新幹線は東北新幹線の福島駅付近、上越新幹線の高崎駅や越後湯沢駅~遊佐駅近辺に新たな活断層が見つかっており、対策を進める。

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http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170401.pdf

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