現在でも多くの建物に残っているといわれるアスベスト

しかし実際は、特に民間の建築物においてはまだかなりの割合でアスベストが残っていることは余り知られていません。

日本でアスベストが建築物に使われたといわれる1956(昭和31)年から2006(平成18)年までに建てられた鉄骨造と鉄筋コンクリート造の建物は280万棟。1989(平成元)年までの建物だけでも同じく157万棟あるといわれていますが、この期間に建設された建物ではかなりの割合でアスベストが残っているといわれています。

写真を拡大 (出典:国土交通省 「社会資本整備審議会建築分科会 アスべスト対策部会(第5回)」 配布資料 http://www.mlit.go.jp/common/000044765.pdf )

例えば、スレートの屋根にアスベストを使用しているものがあります。

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材」 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf )


見るからにアスベスト!というものではなくても使用されているのです。
こちらは床材。

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材」 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf )

外壁のサイディング材もご近所にあるのではないでしょうか?

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材」 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf )

ベランダの仕切りに使われていることもあるのです。火事で避難する際、突き破ったら、アスベストを吸ってしまう危険が・・

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材」 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf )

水道管にも使われていた時がありました。

(出典:国土交通省「目で見るアスベスト建材」 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf )