山中市長(前列右から2人目)は無電柱化条例の今年度制定を目指す

兵庫県芦屋市は無電柱化条例を制定する。21日、国土交通省で行われた「無電柱化推進のあり方検討委員会」の第4回会合に出席した山中健市長が明らかにした。今年度中の条例成立を目指す。成立すれば市町村レベルでは2016年に施行した茨城県つくば市に次いで2件目となる。

芦屋市は関西一の高級住宅地と呼ばれる六麓荘町(ろくろくそうちょう)のほか、主要道路である山手幹線、南部の埋め立て地である南芦屋浜で無電柱化を実施。市道の無電柱化率は12.4%で、東京23区の約7%を大幅に上回る。

芦屋市では桜並木の広がる北部のさくら参道で今年度から無電柱化工事を実施。2019年度の完成を目指す。今後は防災上重要な道路を中心に無電柱化を実施。さらに無電柱化推進計画を策定するほか、条例制定を行う。

山中市長によると市議会でも理解は深まっているとし、会議後の取材に対し制定時期は「今年度中にしたい」と述べた。芦屋市は景観面以外に1995年の阪神大震災で多数の電柱が倒れ、道路をふさいだ経験から無電柱化に注力。都道府県レベルで初の無電柱化条例制定を目指す、東京都の小池百合子知事の出身地でもある。

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(了)