職場や帰宅困難者向け施設でも実力が発揮できる人材育成を目指す

東京都は23日、「女性の視点からみる防災人材の育成検討会議」の第1回会合を都庁で開催。座長には常葉大学大学院環境防災研究科の重川希志依教授が就任した。防災リーダーとしてのスキルを身につけた女性人材の育成について、昼間人口や帰宅困難者が多く出るとされる東京ならではの特徴から、地域だけでなく職場や一時的な人の集まりにも対応できる人材の育成を目指す。

プライバシーや防犯といった女性の視点が避難所に求められる一方、都の防災事業である「都認定自主防災組織代表者」はが11.0%、「防災市民組織リーダー育成研修会」は16.2%と女性参加比率が少ない。都ではこの検討会で女性の防災の関心を高め人材のすそ野を広げる方策、リーダー育成のカリキュラム作成と女性リーダー活躍に向けた方策を取りまとめる。

東京は通勤者や買い物、観光に訪れる昼間人口が多いということや、都では区市町村が中心となる地域防災以外の広域的なテーマにも取り組むということもあり、住んでいる地域以外、職場や帰宅困難者向け施設でも実力を発揮できる女性リーダーの育成を目指す。もう一つの目玉施策である女性版東京防災で防災の基礎を広め興味を持つきっかけとし、こちらの検討会ではよりスキルを高めた人材育成を図る。

都では12月まで同検討会を行い、方針を取りまとめる。2018年2月に小池百合子知事も出席しキックオフとなるシンポジウムを開催。3月にウーマンセミナーを行い4月以降に研修会を実施していく計画となっている。

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常葉大学 大学院 環境防災研究科 教授 重川 希志依氏(座長)
減災と男女共同参画 研修推進センター 共同代表 浅野 幸子氏
首都大学東京 都市環境科学研究科 都市システム科学域 教授 市古 太郎氏
墨田区 都市計画部 危機管理担当 防災課長 菅原 幸弘氏
八王子市 生活安全部 防災課長 鈴木 秀吾氏
特定非営利活動法人 イコールネット仙台 代表理事 宗片 恵美子氏

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(了)